開創千三百年年の記念事業「春の部」として三つの事項を発起しました。

  1.  大般若経六百巻奉納 
  2.  大興善寺の歴史を知る講演会 
  3.  大興善寺本堂の内陣参拝

いずれも不安な形での出発でした。現在は、講演会も終了し、残りを推し進めている所です。

実際に始まってみますと、周りの皆様のお支えやご支援が暖かく感じられる中で、物事が進んでいくことを身をもって感じました。

今更ながら、ご本尊様はじめ、諸仏諸菩薩のご加護を身近に感じております。

本堂内陣参拝

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内陣参拝は、10時から16時まで、30分毎に実施致しております。

少人数のときは、対象を絞った個人的なお話に展開することもでき、ご参拝のお方とお話できることを喜びながら日を重ねております。

大興善寺は、昔から午年のご開帳と定められ、12年毎に本尊様のご開帳を重ねて参りました。

明治2年に太宰府天満宮の本地仏「十一面観世音菩薩 脇士 不動明王 毘沙門天」の三尊を大興善寺にお迎えして以来、今回のような形で、一般参詣の皆様にご案内したことはありませんでした。

高い関心を以って今回のご参拝にお出でになった方もおられた様子。大興善寺千三百年の歴史の1コマを物語る、古刹ならではの有意義な企画であったと思っております。

豪潮律師と大興善寺

江戸時代末期の名僧「豪潮律師」の、大興善寺におけるご功績を大きくクローズアップして、世に知らしめることも、この度の内陣参拝の目的でありました。

天台宗の寺院に於いて、毎日の法務で日常的に使っております「天台常用法儀集」という経本の中には「常行三昧法則 和文」というページがあります。

その中には

「豪潮律師詠じて曰く 手向けつる香の煙はやがてまた 我を迎ふる雲となるらん と」

という部分があります。

律師は、肥後玉名(現在の熊本県玉名市)のご出身。比叡山で修行を重ね、徳行ともに備えた名僧として、御所にも出入りしておられました。

天皇様はじめ皇族方の御祈願にも預かり、宮中の崇敬を一身に集めたお方と聞いております

その律師が護持仏として勧請されたのが、准胝観音さまで、京都の仏師「吉田源之丞」作になる神秘的なご仏像です。

律師は大興善寺に「八千四千最初の塔」として大きな宝篋印塔を立塔され、以後、各地に建立なさいました。現存する塔も少なくありません。

ご出身の地、熊本にも多数の塔があったのですが、昨年の大震災で多くの塔が倒れ、大部分の塔がまだ手つかずの状態で今日を迎えていることは残念です。

諸々の思いを込め「豪潮律師」のご遺徳を顕彰し、素晴らしい名僧が大興善寺に関わりを持って、220年の古に、元気づけ盛り上げていただいた歴史を振り返るのも、この千三百年祭の役目ではないかと、九十七世を継ぐ末弟の役目と勤めさせていただいております。

内陣参拝の催しは、秋の紅葉シーズンにも企画しますので、今回、ご縁に預かれなかった方も、是非、秋にはご参拝いただけばと存じます。

こどもの日も終わり

話は変わって、5月5日は「こどもの日」。例年の通りこども無料にて入園可能のサービスを致しました。

今年のつつじシーズンも、そろそろ終わりに近づいて参りました。しかしながら、まだ、一目一万本を中心に、賑やかな風情を残しております。

内陣参拝、つつじ祭り、その他諸々のイベントも、つつじの咲き具合やお天気の良し悪しに影響される催しでしたが、大きな自然の恵みをいただくことになりました。

それなりに成果をあげて、次の段階へと進んで行けることを喜びたいと思います。