また、悲しい知らせが入りました。9月15日発信の「久光製薬㈱九州本社」からの「訃報」連絡には、社長夫人「中冨たつ子さま」ご逝去が告げられています。まだ、63歳の若さ、まさかとの思いがよぎり、にわかには信じがたい思いです。

亡き夫人が名誉館長をしておられた「中冨記念くすり博物館」には、時折、館の敷地内にお祀り頂いておりますお地蔵さまの供養のため、伺っておりました。早朝の法要でしたが、万難を排してご参拝いただき、法要後、館の敷地を一巡して東西南北の四方をお清めする折は、自ら先導してご案内を頂き、行事終了後は、しばし歓談して、色々のお話をお聞ききしておりました。
 
博物館のあるところは、弥生時代の遺跡地帯で、平成7年オープン時にはこの博物館敷地からも、当時のものと思われる古いものが出たそうで、慰霊の気持ちも含めて、このような行事が催されています。

平成14年、大興善寺では本尊開扉大法要を催し、記念事業として薬師堂新築を発願しました。その落慶法要は、4月19日行われました。
その時、薬師如来奉納一万巻写経を広く呼びかけ、多くの人にご協賛をお願いしました。その折、亡き夫人は、「般若心経100巻」を真心込めてお写経いただきご奉納くださいました。

このような、神仏に対する畏敬の念が、亡き夫人の人生に輝きを増し、周囲の敬慕を一身に集める根源になっておられたのではと、しみじみと追懐しております。まだお若い、もっと長生きをしていただいて、大きなお力を発揮していたきたかったと、早逝が惜しまれてなりません。

暖かい雰囲気で和やかな空気を作ってくださるお方で、細かい気配りも行き届き、躍進する「久光製薬」を、下からしっかりと支え、社長さんが心置きなくご活躍いただける、社長夫人としての大きな役割を果たされたものと、そのご功績を偲び、心からご冥福をお祈りします。