あっという間の一年でしたが、この一年は、私にとっては大変な年でした。
戸津説法師という思いも寄らない大役が回ってきたことでした。

平成になり宗門の役職を勤める様になってから、説法のご案内を頂くようになり、半分はお役目のような形で東南寺の聴聞者の一員として、東南寺へはお参りしておりましたが、まさか、その説法師のお役が巡ってくるなど夢想だにしませんでした。
しかしながら、今にして思えば、何百年も、何十年ものご縁が繋がってここまで来た、としか云いようがございません。7月から8月にかけて、ブログの中で、「大興善寺と比叡山」と題して「つつじ寺説法」を展開しておりますが、縁の不思議さに驚くばかりです。

思い通りにならないのが世の常であり、仏教的な見方をすれば、これが「苦」の要因となっていることは明白でありますが、これからの精進をめざして、世のため人のため役立つ行動を目指すことも大切です。
この呼びかけを、法華経の説法を通して説き明かし、人々をして仏道へ導く一つの手段が「戸津説法」であったと思いますが、浅学非才の私には、到底、手の届かない大きな課題でした。何とか5日間の日程は完了しましたが、今もって、汗顔の思いです。

これが、今年のいちばん大きな思い出ですが、この一年、たくさんの方と永遠のお別れをしたことも、大きな出来事です。世の中は確実に変わっている。まさに「諸行無常」です。
数え年77歳の喜寿を終わらんとする時、悲寿ではなかったかと思わんばかりの心境です。

時々刻々、移ろいゆく世に、確たる命を長らえて、今があることの意味を考えてみますと、発想の転換、生きていることを喜ぶことも大切と思います。
生きているからできること、「夢」や「希望」、叶わないでも、描くことそのものが楽しいではありませんか。

私は、このように、勝手に解釈して、「行く年、来る年」、紅白歌合戦を楽しみ、「おめでとうございます」と挨拶を交わす楽天的な生き方を選択します。

あと、8時間で新年です。皆様、いいお年をお迎え下さい。