今日は、比叡山麓坂本の「生源寺」にて営まれた「酒井雄哉阿闍梨」のお通夜に参列し、先ほど帰山しました。飯室千日回峰行を2度履修し、飯室不動堂を本拠として、海外にも巡拝の足跡を残し、各地で講演活動を展開し、宗祖伝教大師さまのみ教えを、自己の体験を通して多くの方に広められた功績は大です。慈愛に満ちた、何の飾り気もない、そのままのお姿が尊く、多くの人を仏の道に導かれました

平成5年6月には、慈覚大師さまの足跡を慕って、大興善寺にもご参拝を賜りましたし、阿闍梨さまの著書に感動して、「ぜひお目にかかってお話をお聞きしたい」と願う、大興善寺近隣の方の事をお電話しましたら、快く「いつでもお訪ね下さい」というご返事で、その方は、たいそう感激をなさって飯室までお会いに参られました。帰られた後、その時の様子を、事細かにご報告いただきました。
また、「阿闍梨さまからお数珠をいただきました」と言って大興善寺にお知らせくださった方もおられ、遠く離れた九州でも、「酒井阿闍梨さま」を身近に感じて、今日まで過ごしておりましたが、ご遷化の悲報に接し、今日は、御仏前に参上してお別れを申し上げました。

喪主の「藤波源信師」より、「具合が悪くなっても、なかなかお医者さんに、かかろうとはなさらなかった」というお話をお伺いしました。「渡辺前座主」より「聚徳心院大僧正大行満大々先達雄哉総一和尚位」の法名を賜られた「酒井阿闍梨」の本葬は、明日です。

行年八十八歳、ご生前のご厚情に謝し、謹んでご冥福をお祈りします。