4月17日から5月7日までの本尊御開帳の大法要から70日が経過しましたが、まだ、最終的には終わっておりません。記念事業の中心でありました、127段の石段と周辺急傾斜地の防災工事が完全に終了していないため、最後の締めくくりができていない状態です。

境内の部分については、何ら変更はありませんが、石坂の周辺の斜面の部分が様変わりしましたので、今までは、樹木があって安心してそばまで近寄れた場所であっても、大きな樹を切ったため、下は何もない急斜面の上に、いきいなり立つこととなり、怖くて近寄れない状態になってしまいました。そんな所もあって、一つの事が出来上がると、更なる工事が必要になります。それに似た事は、工事区域に入っていない、離接山林の大樹にも、該当することで、こちらは、あらかじめ予測し、専門家に来ていただいて防災作業をしてもらいました。
こんなことで、今回の台風8号襲来の折は、幾分、危険箇所が解消して、その分、心配が少なくなりました。

それでも、契園に入ると危険箇所が多く、側溝や排水パイプの点検管理には手が抜けません。すぐにグレーチングの上には、落ち葉やゴミが詰まってパイプが機能しなくなります。それにイノシシの電柵も怠りなく点検が必要です。
イノシシが侵入すると、ミミズなどの食べ物を求めて、庭園の石組みや植物を荒らし、擬木の階段を破壊して大きな被害を蒙ります。

この地域は、イノシシの被害が大きいので、当地では、田んぼ果樹園一帯、メッシュを張って侵入を防いでいますが、これもまた点検が大切で、毎月当番を決めて巡回をするようになっています。

いずれにせよ、守っていくことは骨の折れることです。今回のご開帳につきましても、守ることの大切さ難しさを痛感させて頂きました。

今後、大興善寺につきましては、本堂や庫裏の茅葺き屋根の護持が、いちばんの大問題です。皆さん異口同音に「古刹に相応しい素晴らしい情景」といってお褒めをいただいておりますし、「護持するのも大変でしょう」とおっしゃって下さいますが、積極的に、具体的なご支援をくださるところまではまいりません。なんとか、景観保存という立場からもお力添えを賜りたいと念じております。

お盆が近くなって参りました。大興善寺では、檀家はじめご縁のある各家にお伺いして棚経をあげております。おおよその範囲は、基山町を中心に、近隣、福岡市以南、鳥栖市周辺です。従来からお伺い致しておりますご家庭では、心待ちにして下さっております。
私は、あちこちでお話する時は、機会ある毎に、家庭の仏教を守っていただくことの大切さを提唱しておりますが、身近な機会として、ます、お盆に先祖のご供養をなさることをおすすめします。

8月は、4日、比叡山で「世界平和の祈り」の集会がありますし、21日から25日までは「戸津説法」もありますのでお盆前後の行事と合わせて、多忙な月となりそうです。